アドリブの産物。

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【場所】西街区-路地《秋雨通り》：
埋もれ切らなかった遺跡をそのまま利用している区域。
古い石造りの建物が多い。物件価格は何処も安め。
遺跡に張り巡らされた水路装置が何らかの理由で壊れている為、彼方此方で水漏れ多発。湿度は常に120％。
溢れた水は、街（遺跡）の地下部分に流れてゆくので、よっぽどの大雨でもなければ浸水する事は無い。
道も壁も苔むしている上、傾斜キツめの街並みなのでスリップ注意。
「《秋雨通り》を歩くなら、良い靴屋に寄ってから」

【場所】西街区-危険地帯“真珠区”：
“真珠を入れた人達”が多く闊歩している恐ろしい区域。
2ブロック奥まった処からは、豊潤な薔薇の香りがするらしい…。

【場所】西街区-路地《蟻巣通り》：
建物の殆どが“何か”で覆われている奇妙な区域。
（例：ボロ布、貝殻、正体不明の骨、酒瓶 etc…）
その一角を遠目に見ると、まるでツムギアリの巣のようだとか。
建物の間に梯子を幾つも渡して布などを掛け、アーケード状になっている道が点在する。

【場所】西街区-路地《浮足通り》：
眼が錯覚する絵を立体にしたような一角。
カステラ色の建物が犇めき、壁が迫ってくるような極々細い道や階段が縦横無尽に走っている。
彼方此方に転移魔術が仕掛けられているのか、迷い込んでも いつの間にかスタート地点（通りの入り口）に戻されるようだ。
逆に目的地がある場合は、案内人か地図の存在が不可欠である。

【場所】南街区-路地《蜜林檎通り》：
“林檎を片胸へ宛がうように持っている女傑”の像が目印。
通り一帯が巨大商店の倉庫のような界隈である。
初心者や、散歩がてらの気軽な買い物先としては不向き。
一般的には、この通りを管理する登録所で《走者》と呼ばれる光精霊を借りるのが良いとされている。
全ての商品を記憶している《走者》に欲しい商品を伝え（彼らは瞬時に該当店舗へ注文をしてくれる）、後は自宅で商品が届くのを待てば良い…と云うシステム。
ジャンル問わず ありとあらゆる店が密集している様子から、近隣住民には『密林』と略称している者も居るらしい。

※加筆・修正アリ。